エアコンフィルターはエンジンのエアーフィルターとは異なります。エンジンのエアーフィルターはエンジンに清浄な空気を送るために空気をろ過するフィルターで、エンジンルーム内にあります。今回の主役のエアーフィルターは、エアコンで空気を冷やすために送られる空気を清浄にするためにろ過するフィルターです。エンジンのエアーフィルターは結構交換を忘れないものなのですが、エアコンのフィルターは意外にも数万キロ交換されずに放置されることがあります(忘れてませんか?)。
エンジンのエアーフィルターはエンジンに送る空気をきれいにし、エアコンのフィルターは我々が呼吸する空気をきれいにするのです。そうと分かれば、定期的に交換したくなりませんか?
交換は簡単です。「以前はいつ替えたか分からない」などという人は、早速替えてみましょう。エアコンフィルターは市販もされているので、入手は容易ですよ。
ここでは、トヨタファンカーゴとマツダデミオで簡単に交換方法を説明いたします。
トヨタ ファンカーゴの例
大抵の車のエアコンはグローブボックスの裏に設置されています。ファンカーゴの場合、グローブボックスはツメだけで留まっています。 |
ボックスを両脇から強めに押してやると、引っかかっているつめが外れて、ボックスが外れてきます。 |
ボックスを外すとエアコンユニットが現れます。初めての場合、「ずっとそこで働いてくれていたんだね」と、初対面をする事になります。 |
ファンカーゴの場合は、上段の引き出しがフィルターになっています。これをスーッと引き出してやると、フィルターが出てきます。何とも整備性の優れた設計ですね。 |
2〜3万`も走れば、フィルターは枯葉、ゴミ、ダストで汚れているはずです。 |
新旧を比較すると、一目瞭然です。どうです?交換してきたくなりましたか? |
フィルターには裏表(上下)があるので、間違えないように新しいフィルターを枠にセットします。 |
新しいものをセットします。といっても、引き出しを戻すだけですけど。 |
交換完了です。あとはボックスを戻すだけです。 |
マツダデミオの例
DY系デミオの場合、グローブボックスは3つのピンで留まっています。ファンカーゴよりちょびっと複雑です。 |
ピンは、中央の部分を爪で浮かせて引っこ抜くタイプです。再利用はもちろん可能です。 |
ボックスが外れました。 |
デミオの場合、フィルターは手前ではなく横にスライドさせます。写真中央の白いフタがフィルターの収納場所です。 |
フタを外します。 |
ファンカーゴと違って、フィルターは枠に収められておらず、フィルターそのものが取り付けられています。壊さないようにゆっくり横に引き出します。 |
ファンカーゴと違い、横にスライドするため狭い空間なので反対側ににぶつかります。フィルターを半分まで引き出したら下に折りつつ(容易に折れるようになっています)、更に引き出します。 |
新旧比較です。これで3万`です。結構黒く汚れます。 |
交新しいものを差し込んでいきます。フィルターは弱いので、奥を挿し、手前を挿し・・・すこしずつ挿し込んでいきます。 |
フィルターを挿し込んだら、フタを閉め、グローブボックスを取り付けます。ピンは中央を浮かせたまま挿しこみ、中央部分を押し込むと留まります。これで終了です。掃除機のフィルターを換えるのと同じくらい簡単ですね。 |
これでフィルターは交換完了です。2〜3万`毎に交換すればエアコン作動時はエアーをろ過してくれるので清浄です。その空気を吸うのは我々ですから、定期的に交換したい部品です。